早期退職を衝動的に決めた私ですが
決めることができたのは
家を建てるという夢をあきらめれば
経済的に大丈夫だろうと予測できたからです。
それから セミリタイアブログをたくさん読みました。 
退職にまつわる
色々な手続のこと
税金のこと
大変参考になりました。
リタイアブログばかり見ていた - ひねもすのたり リタイア生活〜衝動的早期退職ひとり
読んでいく中で FIRE という言葉を知りました。
そうなのか。
世の中には
私のような早期退職よりも
さらに若くで仕事を辞めて
経済的に自立し 自由に生活している人がいるのか。
そんな流れになっていたのか。とびっくりしました。
そして それを目指す人もたくさんいることも知りました。
でも私は（私の場合は）
早期退職を決めてから FIRE を知って良かったと思います。
なぜなら
それを目指すために 極端に節約して
その時を楽しまなかっただろうと思うからです。
私の場合は 美味しいものを食べに行くことも
旅行することも 大きな楽しみです。
hinemosunotarifire.hatenablog.com
仕事を続けるためには息抜きが必要でした。
仕事を続ける限りは
使うときには使うと決めていました。
そのおかげで
たくさんの体験ができたと思います。
例えば海外一人旅。
英語もあんまりできない私が
海外一人旅に出る。
ほとんど絵や看板の表示だのみの旅でした。
（今は 翻訳アプリがあって便利）
ひとりなので安全にも気をつけなければなりません。
スリに狙われたことも数回。
実際お金がなくなったことも１回。
いろんな失敗を繰り返しながらも
また 旅に出かけたのでした。
もう五感直感を研ぎ澄まし
常にアンテナをはって
緊張して過ごす時間もありました。
でも それで得られる体験は
貴重な時間で良い思い出になっています。
今でも ふと思い出す 旅先での
目に入る風景、感じる風、聞こえる音
美味しい匂い、味。
ハイキングの後かぶりついた焼きたてのマッカラ
美味しかったなあ。
ホテルの部屋で
早朝に目が覚め
空の色が変化していくのを見ているのが好きだったなあ。
旅行に出た時は贅沢をしたなあ。
旅で味わった解放感は 素晴らしいものでした。
あの時 思い切って毎年出かけていてよかったな。
まさか
その後 海外旅行ができない時代がやってくるなんて
誰が予測したでしょうか。
いつ
何が起こるかわからない。
今しかできないことをやる。
体が動くうちに
行きたいところに行って
美味しさを感じることができるうちに
その土地の美味しいものを食べたい。
ああ
話が逸れてしまいました。
もし私が FIRE を知って目指していたら
この 一見 無駄な時間やお金を使わず
FIRE のために 貯金したり投資したりしていたかもしれません。
でも その何十年間は 味気ないものになっていたかも。
その前に 仕事 続けていないかも。
お金もたまらず 転職を繰り返していたかも。
投資に失敗して FIRE できずに
今でも 仕事をしていたかも。
お金を使わずにできることはいっぱいあったかもしれない。
でも お金をあの旅行に使ったなあという体験も
私には 財産となっています。
バブル世代の古臭い考えですかね。
私の場合は
定年退職からしたら早い退職でした。
FIRE としては 遅い方ですね。（そもそも当てはまらないかな。）
でも よかったんです。
私にとっては 今だったんです。
はじめに ＦＩＲＥ ありきで
それを目指す生活は
私にはちょっと危険だっただろうなあというお話でした。
今を楽しんで 今を生きる。
