夜ぐっすり寝ていたら
何かが布団の上から触る感じがして目が覚めました。
「のそら、眠れない。」
母さっちゃんでした。
「〜が盗られた。〜が盗られた。
心配だ心配だ。」
さっちゃんが訴えます。
それも大きな声で。
ワタシは何年も前の夜のことを思い出しました。
うつ病がひどくて夜はよく眠れなくなっていた母が
ワタシを夜中に起こすのです。
眠れない眠れない
ものすごい形相でワタシに訴えます。
その時と似ています。
あの時は仕事をしていたので夜に起こされるのは恐怖でした。
心配事はその時と同じでした。
近所の人がうちに入って物を盗んでいる。
母はそれを心配して眠れなくなったようなのです。
「もう夜中だよ。布団の中に入って。」
「眠れないのよ。
心配なのよ。」
「大丈夫だから。お母さんお願いもう寝て。」
そう言ってなだめるもあまり聞いていない。
「〜さんが怪しい。
〜さんも怪しい。
〜さんに話をしに行ってみようか。」
いつもは夕食後に薬を飲んでぐっすり寝るのに
どうして眠れないのかな。
※
そういえばデイサービスから帰ってきた時から変だった。
デイサービスの帰り道に
実家近くを通った時に実家を見たら
「雨戸が閉まっていた。変だ。」
と言うのです。
「雨戸はお母さんが台風の時に閉めてずっとそのままだよ。
お母さんが閉めたよ。もう何年も前だよ。」
(まだ母が車の運転をしていた頃だからずっとずっと前のことです。)
そう言っても納得しません。
「洗濯物がいつもと違って〜に干してあった。」
「えっ、どこ?」
「縁側よ〜」
「どこのうちの縁側?」
「縁側って言っているでしょ。」
「実家?」
「違う〜。」
「なんで分からんのよ。」
母は自分では分かっているけれど
どこの家のことかを言わないので
ワタシには全くわかりません。
とうとう怒ってしまい
「もういい。」
と言って母が話を終わらせてしまいました。
ワタシもう少し上手に聞き出せば良いものの
強い口調で母が話すもので
ワタシも同じような口調になってしまい喧嘩みたいになりました。
後でもう少し良い対応があったのではと思うのですが
その時は母の口調に合わせてしまったのでした。
しばらくしてから
母が勝手に疑っているお宅の様子が
いつもと違ったということを伝えたかったのだとわかりました。
この頃たまに「〜が盗られた」と言うようになりました。
これは認知症のせい?
それともうつ病のせい?
言っている内容は昔のうつ病がひどかった時の内容と似ています。
考えられるのは
少し前から認知症の薬が増えたこと。
飲み始めは半分量だったのが
先日の通院から普通の量になりました。
記憶力や思考力、判断力の減退を遅らせる薬とのこと。
それを飲んで頭がしゃっきりしてきたのか?
それで認知症になる前の記憶が蘇ってきたのか?
ここ数年の記憶が飛んで
ずうっと前の記憶がよみがえってきたの?
ずっと前の記憶は 実家の雨戸は閉めていない。
その日見た実家は雨戸が閉めてあった。
ここ数日のうちに雨戸が閉められたと母は思ったのかな。
だから急に心配になったのかな。
今なら少し安心できるように話をすればよかったと思うのですが
その時はぐっすり眠ってる時に起こされて
ワタシも超不機嫌。
優しく対応できなかった。
ここがワタシの悪いところです。
※
母に起こされたのが0時半ごろ。
なんとか落ち着かせて布団に入らせる。
1時ごろやっと静かになる。
ワタシは相手をしない作戦に入る。
母独り言を呟く。
「15000円取り上げられたんだ。」
ワタシ反応しない。
やっと静かになったと思ったら
ドンと音がする。また起き出している。
「どうしたの?」
「トイレ」
1時半トイレに起きる母。
2時前やっと母の寝息が聞こえてきた。
眠れたのかな?
いやその後ガサゴソしている。
でも独り言は聞こえない。
2時半 母トイレに行く。
(ワタシちょっとうつらうつら)
4時 母トイレに行く。
その後やっと静かになる。
ワタシもやっとしっかり寝る。
※
と言うことで
0時半に起こされて2時過ぎまで起きていて
その後寝たような寝てないような時間があり
4時過ぎにやっとワタシも眠れました。
眠れないのはきついですね。
眠りの底から起こされるのはきつい。
ワタシいつもより朝寝坊しました。
何も予定がなくてよかった。
母さっちゃんは明け方にやっと寝たので
起こすのはもう少し後にしました。
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