ひねもすのたり リタイア生活〜衝動的早期退職ひとり

衝動的に早期退職を決めてしまった。2021年4月リタイア生活開始。

自分の人生を勝手に他者に決められること「墓じまいラプソディ」

垣谷美雨さんの新刊

「墓じまいラプソディ」

を読みました。

 

途中ワタシは怒(いか)っていました。

どうして

自分のことを他人が勝手に決めつけるのか。

嫁っていう言葉が大嫌い。

嫁じゃないんだよお。

介護要員じゃないんだよお。

どうして人の人生を決めつけるのか。

家来でも奴隷でもないんだあ。

家制度なんか無くなってしまえ〜。

 

 



墓じまいに関するお話。

主に2つの家(松尾家・中林家)の墓について

登場人物のそれぞれの視点で物語が進みます。

 

登場人物

松尾五月(61歳) 親戚中から常識知らずだと思われている

松尾慎二      五月の夫 

松尾詩穂(32歳) 五月の次女

          結婚したらどっちの名字にする?

松尾牧穂(38歳) 五月の長女

          名字のせいで結婚が破断になった過去がある

          

松尾善子(故人)  五月の義母

          松尾家の墓には入りたくないと遺言を残す

竹村光代(63歳) 五月の義姉

          母の希望を叶えてあげたい

松尾壱郎(89歳) 五月の義父

          妻の遺言を知って心穏やかでない

門倉秋彦(66歳) 五月の義兄

          結婚で妻の姓になる 母の樹木葬に賛成

 

 

中林悟(37歳)  詩穂の婚約者

中林順子(63歳) 悟の母

 

 

墓じまいにも改葬にも

お金がかかるのね。

松尾家の墓は新潟

中林家の墓は鹿児島

住んでいるのは両家とも東京。

墓参りも大変。

ゆくゆくは墓を守る人もいなくなる。

お墓の形も色々あるんだなあ。

 

あとページが少しなのに墓問題は全然進展しません。

話が終わるの?解決するの?

これは垣谷美雨さんの小説で

初めてもやもやして終わるのではと

心配しました。

しかし心配しなくてもよかった。

今回も すっきりしました。

一気読みでした。

おもしろかった〜。

 

 

P84(光代)

この世で何が嫌かって、

自分の人生を勝手に他者に決められることだ。

 

 

墓問題と夫婦別姓問題と家制度と

考えさせられます。

 

この話で好きなキャラクターは 五月さん。

カラッとサラッとした性格。

言いたいことを言える。

そこが非常識ととられることもあるけれど

それでも動じない。

人の評価を気にしない。

良いなあ。

 

P50

だって死んじゃったら人間は無ですから。

あとはこちらの都合でいいんじゃないでしょうか

 

P53

そもそも死んだあと自分の骨がどうなろうと全く興味ないですから。

 

P171

だって死んだら何もわからないですし、

そんなに先のことじゃないでしょうから

 

 

松尾家の墓があるお寺の住職さんの考えも自由で好きです。

 

 

ワタシはどうなる?

実家の墓に入ることになるだろうなあ。

お墓の管理とかお寺のこととか

あんまりわかってないのです。

残された人に面倒はかけたくないなあ。

考えておかないといけないなあ。

と言いながらも

そのうちにね と

後回しにしてしまう。

 

お寺へ納める会費とか

お墓の管理費とかも

ネットで振込できたら良いのになあ。

 

ワタシはちょっとだけ

五月さんの考え方に近いところもあるかも。

 

 

墓と言ったら これもおもしろかった。

「夫の墓には入りません」

改題前「嫁をやめる日」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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