垣谷美雨さんの
「あきらめません!」を読みました。
定年退職を迎えた霧島郁子さんが主人公。
リタイア後はのんびりセカンドライフを楽しむつもりが
夫の田舎に移住して
いつのまにか議員に立候補することになるという話。
それにしても
出てくる出てくる男尊女卑の言葉。
女の役割を古い考えで決めつけている人々。
田舎社会の悪いところがいっぱい。
垣谷美雨さんはこういうテーマの作品が多くて
実体験したことがあるのではと思ってしまう。
それか身近な方の体験談とか。
取材や想像だけで書かれたとしたらすごいわあ。
田舎の閉塞感などすごく共感できる。
これは感じたことがある人にしか分からないものがある。
嫌な人として描かれている市会議員。
自分の妻が車椅子生活になったから
息子の家に同居して
嫁に仕事を辞めさせて介護を押し付けるという
エピソードがありました。
なんて自分勝手なんだ。
嫁の人生なんだと思っているのだ。
嫁は家政婦じゃないぞ。
と ワタシは怒りを覚えました。
そしてその女を軽んじている考えが
市議会でも横行していて
市の政策が女性目線では全然ないところに
主人公・霧島郁子さんがなんとか変えようとするのですが
そうそううまくいくわけではなく・・・
郁子さんの夫も
地元に帰ってきてから
同級生の考えに影響されて
なんだか郁子の活躍をよく思っていないみたいだし
男が妻の尻に敷かれていると思われているのが嫌みたいだし
この夫婦 最後は離婚しちゃうのかしら
と 勝手に心配しちゃいました。
しかし いつも最後はスカッと痛快。
今回も読後感よく
こんな世の中になったらいいなあと思いました。
↓ ↓ いつもありがとうございます