垣谷美雨さんの「もう別れてもいいですか」
を読みました。
２０２２年１月発行の新刊本です。
図書館で予約待ちをしてやっと借りることができました。
借りてきたその日のうちに読み終わってしまいました。
相変わらず最後はすっきりしました。
この中では
結婚した女性がとっても大変そうです。
結婚した女性のほとんどが
相手を嫌っているようです。
それは 夫が妻を家政婦だと思っているから。
一人の人間ではなく
自分（夫）の都合の良いように働く家政婦だと思っているから。
相手を下に見ているから。
それが夫の態度や言葉で見えるから。
そんな夫を持つ妻は お金さえあれば離婚したいと思っている。
男が社会で働くのは大変なんだって
威張って夫がお金を好きなように使って
妻にはお金をちょっとしか渡さない。
妻も働いているのに
その仕事は大した仕事じゃないと思っている夫。
外でも働いているのに
家事は全て妻の仕事。
そんな妻は家にも上司がいるようなもので
息の詰まる生活を送っている。
そんな妻・澄子（すみこ）さんのお話でした。
結婚したら
子どもができたら
女性が正社員をやめなくてはいけなくなり
再就職しようと思っても
正社員の席はなくてパートしかない
というのは
やっぱり女性はかなり不利。
年金のこと
老後のことを考えると
離婚を踏みとどまって我慢しているという妻が
えがかれていました。
離婚するって大変なのねえ。
すごいエネルギーがいるのね〜。
離婚なんてお金がないからできない。
から
「できるかも」
と澄子（すみこ）さんの意識が変わっていくのが
おもしろかった。
それを後押ししたのが
主人公の 澄子（すみこ）さんが
６０代女性のブログの中から
「離婚」「一人暮らし」を検索して
家計簿を公開している人のを参考にしたところ。
月１０〜１２万円で暮らしているのがわかり
自分でも何とかなると思ったところ。
家賃が五万円前後で
食費が二万円弱
水道光熱費が一万五千円
その他の雑貨を合わせても
全部で十万円から十二万円ほどだった。
歯医者に通った月は生活が苦しいと書いてある。
虫歯にならないように
年に何回か歯石取りに通うというのまで同じだった。
（垣谷美雨「別れてもいいですか」２１１ページより）
作品中の澄子さんの分析。
その通りだと思う。
確かに
心豊かに暮らしている方は多い。
世の中には実際に
お金よりも心穏やかな生き方を選んで
工夫して生活してらっしゃる方々が多い。
そんな生活をブログの中から
見つけることができるのも楽しい。
ワタシは
リタイア生活１年目だし
二人暮らしだし
賃貸暮らしだしと言い訳ばっかりで
まだまだお金がかかっています。
まあ少しずつ減らしていくつもりはあるんです。
まだまだ これからです。
最近
図書館で新刊本を続けて借りる機会がありました。
ありがたいことです。
図書館に行くと読みたいと思う本が
どんどん見つかるのも うれしいことです。
↓ ↓ 関連ブログはこちら
