垣谷 美雨さんの「夫の彼女」を読みました。
文庫本では「夫のカノジョ」となってますね。
電子書籍も新しい方の題名。
妻（３９歳・菱子）と
浮気相手（２０歳・星見）の体が
入れ替わってしまうという話。
相手の立場を考えることが大切と
お互いが入れ替わって
それぞれの境遇や大変さを知るわけだけれど
それそれが
入れ替わった立場なりに
頑張ってみるところがいいな。
そして 立場は変わっても中身は変わらないので
対応の仕方が全然違うのは当たり前。
ＰＴＡの会で堂々と意見を言ってしまう星見さんとか
会議で自社のパスタは全部まずいと言ってしまう菱子さんとか
スカッとするし
良い方向に進んでいくのがいい。
if 小説ということで
ありえないことだけれど
本当に体と心が入れ替わらない限り
相手の立場を理解することはできないのだなと思います。
みんなそれぞれ
人にはいえない悩みや苦しみを抱えているわけで。
それを知らないで自分が見る一方からだけで
相手を判断しているわけで。
カチンときたら相手にも訳があるのだろうと思えばいいのだ。
いや ワタシは多分それは思いやれずに
すぐにカチンときてしまうのだろうな。
カチンときたら
多分 ワタシは 離れるな。
理解するためには 話すことが大事。
でもワタシは話すほどでもないと離れる。
人には言えない悩みや苦しみを
みんな持っていて
それはその人になってみなければ
理解することはできない。
誰かを傷つけたり
誰かに傷つけられたりしているんだろうな。
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垣谷美雨さんはリタイアして
図書館通いをするようになってから出会った作家さん。
すごく おもしろくて
読後感がすっきりしたりさわやかだったり
未来に希望が持てる前向きになれる話なのがお気に入り。
「夫の彼女」も読後感よし。
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