ある日の昼過ぎ
車のクラクションを鳴らす音が
駐車場から聞こえてきました。
どうしたのかな。
駐車場を見ると
Ｙさんの部屋の近くに車が停まっているのが見えました。
誰かＹさんを迎えにきたのかな。
最初はそう思ったのですが
後になってそれは違うと分かりました。
というのも
その後 外から怒鳴り声が聞こえてきたのです。
そういえばクラクションの鳴らし方も
お知らせというよりも
怒っている感じの強い長い音だったなあ。
どうやら駐車場で話をしているみたいで
その方達の姿は見えないけれど
声だけは大きく聞こえてきました。
Ｙさんとその相手の方が話しているけれど
聞こえてくるのは相手の方の怒鳴り声だけ。
なんだかずいぶん 怒っているようでした。
窓を閉めていても聞こえてくるのだから
どれだけ大きな声だったのか。
だから話の内容も聞こえてしまいました。
相手の方はどうやらＹさんの義理の家族のようです。
Ｙさんは実家近くに帰ってきたけれど
それまで義理の家族に親の介護を任せっきりで
その上 自分の家族には
怒鳴り込んできた人のことを悪く言っていたみたい。
とにかくＹさんにこれまで迷惑をかけられていたようで
あの時 〜と言ったよね。
でも全然やらない。
とか言う声が何回も何回も聞こえました。
もう我慢ができなかったのでしょう。
ちょっと これを思い出しました。
（カリフォルニアから来た娘症候群・ぽっと出症候群）
事情を知らない世話もしていない肉親が
外から見ていて
自分の理想を言うのがカリフォルニアから来た娘。
Ｙさんは この娘のような感じか？
１時間以上 その方の怒鳴り声は続きました。
だから怒っている人の言い分はほとんど分かりました。
Ｙさんの声は聞こえませんでした。
薄暗くなる頃
怒鳴り声はやみました。
どうやら帰っていったようです。
はあ
怖かったあ。
思うに その怒っていた人は
わざと駐車場で怒鳴っていたのかも。
近所にもＹさんがどんな人か知らしめるために
とも 思ってしまう。
やっぱり
ワタシの勘は当たっていたかもしれません。
ちょっと話をしただけで
ちょっとなあと感じたアレ。
Ｙさんは振り回すタイプの人じゃないかなあ。
相手の気持ちとか都合とかを考えられないタイプ。
よく言えば天然。
全然悪気がないのかも。
自分が悪いと思っていない。
だから悪気なく
自分の感じたままを口に出す。
相手を振り回す。
相手が傷ついていることも分からない。
自分の都合の良いように動かそうとする。
自分は動かない。
相手はずっと怒っている。
たぶんどうしてこんなに怒っているかも理解できていないのかも。
と
ワタシはＹさんのことをそう思いました。
ワタシは
振り回されるのはゴメンです。
ご近所さんだけれど
深い関わりを持たず
Ｙさんの便利屋さんにならないように気をつけようと思いました。
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