青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」を読みました。
とてもとても優しいお話でした。
図書室の司書さんが選ぶ本と付録が
そこを訪れた人の悩みを解き解いていくお話。
5つの章からなり
5人の悩める人々が
勧められた本と
もらった羊毛フェルトでできた付録に意味を見い出し
自分自身で人生を切り開いていこうとします。
それぞれの章の登場人物がちょっとずつつながっているのもいい。
とても温かくなるお話でした。
一章 朋香
21歳 婦人服販売員
もらった付録は フライパン
「ぐりとぐら」
働き始めたばかりの朋香さん。
自分の生活を大切にすることの大切さに気づきます。
二章 涼
35歳 家具メーカー経理部
もらった付録は キジトラ猫
英国王立園芸協会とたのしむ 植物のふしぎ
いつか 夢を持っている涼さん。
夢に向かって歩き出します。
三章 夏美
40歳 元雑誌編集者
もらった付録は 地球
新装版 月のとびら
月のとびら
自分の仕事と育児に追われている 夏美さん。
自分のやりたい仕事にたどり着きます。
四章 浩弥
30歳 ニート
もらった付録は 小さな飛行機
ビジュアル 進化の記録
ダーウィンたちの見た世界
就職はうまくいかずバイトも長続きしない浩弥さん。
新しい仕事を得て 自分の夢を再確認します。
五章 正雄
65歳 定年退職
もらった付録は カニ
げんげと蛙
定年退職した 正雄さん。
これからの人生も残りものじゃない。
まだまだ人生を楽しもうと思えてきます。
この中に出てくる
司書・小町さゆりさんが選んだ本や羊毛フェルトの作品が
意味を持って
その人自身がよりい良い方向に進んでいくという
希望の見えるお話。
読んだら温かく元気になる本でした。
この本を読んで
素敵な言葉をたくさん見つけました。
それはまた別のページで紹介します。
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