ひねもすのたり リタイア生活〜衝動的早期退職ひとり

衝動的に早期退職を決めてしまった。2021年4月リタイア生活開始。

猫のお告げとジャージを着た神様 「猫のお告げは木の下で」「ただいま神様当番」

青山美智子さんの

「猫のお告げは樹の下で」 と 

「ただいま神様当番」を読みました。

 

 

 

文庫本

 

「神のお告げは樹の下で」

神社で出会った猫「ミクジ」が

樹の周りをくるくる回ってトンと手をつくと

文字の書かれた タラヨウの葉っぱが落ちてくる。

それが「猫のお告げ」

神社の猫ではなくいつもいるわけではない猫「ミクジ」

このお告げを受け取れる人は幸運。

葉っぱに書かれた文字に意味を見出して行動していくというお話7つ。

 

青山さんの作品は

とっても優しい雰囲気が漂います。

そして読み終わってほっとあたたかい気持ちが残る。

 

みんな悩みを持っている。

神社に行って願いを伝えるということは

いつも思っているということ。

だからお告げの言葉がきっかけになって

今を変えようとしてそして良い方向に変わっていく。

登場人物がが最後は前向きになって希望に満ちているのがいい。

 

主人公ではないけれど

最初の ニシムキの中にでてくる時子さんの言葉に共感。

そして 共通点もあって親近感。

ワタシも ニシムキの窓から見える景色が好き。

この景色があるので

この部屋を離れたいくない。

この部屋に住んでいたい。

同じだよ〜と思いながら読んでいました。

 

 

 

 

以下 メモ

 

「ミクジ」のお告げの言葉(お告げをもらった人)

 

ニシムキ(ミハル)

 

P15

佐久間さんを忘れられますように。

(ミハル)

 

P29

「残念、消えません。消さなくていいの。その痛みは消えるんじゃなくて、別のものに変わっていくんだよ。」

(時子さん)

 

P33

「お金っていいよ、大好き。お金は私を自由にしてくれる。労働がお金になるなんて、本当にありがたいことだよ。大昔は物々交換だったんだからね。物の価値なんて人によって違うのにさ」

(時子さん)

 

P37

「私はね、この空を買ったの」

(時子さん)

 

チケット(父)

P43

さつきとうまいこと、やれますように。

(父)

 

「このチケット持ってるから大丈夫だよ。私の席、お父さんの隣しかないんだから」

(さつき)

 

ポイント(田島 慎)

P86

どこでもいいから、早く就職が決まりますように。

(田島 慎)

 

タネマキ(木下 哲)

P130

このまま何事も起こさず、静かに残りの人生を終わらせてくれないか。

(木下 哲)

 

マンナカ(深見和也)

P185

学校に行くのが、つらくなくなりますように。

(深見和也)

 

P212

自分のいるところが真ん中。自分が本当に思うことが真ん中。

それがこの世界の、真ん中だ。

(深見和也)

 

スペース(芝浦千咲)

P229

ちゃんと夢をあきらめられますように。

(芝浦千咲)

 

P254

「手始めに『こうに決まっている』っていうのを外すんです。

 決まってるって思ってしまったときには、上書きしてみてください。

『何も決まっていない』と」

宮司さん)

 

タマタマ(笑子)

P277

私はいつも、神社で何も願わない。ただ目を閉じて心を静かにするだけだ。強いていえば、無事に生かして食えてありがとうございますとだけ伝えることもある、

(笑子)

 

 

 

 

 

2冊続けて読んだので こちらも紹介。

 

「ただいま神様当番」

文庫本


ある日突然 腕に「神様当番」の文字が刻まれて

目の前に エンジのジャージを着た神様が現れる。

神様は「わしを楽しませろ」というけれど

結局 神様当番になった人が幸せになっていくというお話5つ。

5つの短編がバスの乗客というつながり以外でも

どこかでつながっていていて

主人公以外の人も魅力的です。

 

ワタシが好きなキャラクターは 葵さん。

嫌な人でも 良いところを見つけるとか

よく怒っている上司に ぷんぷくちゃんという

勝手なあだ名をつけるところとか

仕事に好きなところを見つけるとか

人生を楽しんでいる葵さん。

 

周りの人を全否定せずに見ているところ

自分を喜ばせる方法を知っているところが好き。

 

 

以下 メモ。

 

神様当番

水原咲良(OL)

松坂千帆(小学生)

新島直樹(高校生)

リチャード・ブランソン(大学非常勤講師)

福永武志(零細企業社長)

 

 

 

P55

毎日顔合わせる人を全否定しても、自分がつまんなくなるだけだしさ

(葵さん)

 

P56

「大げさかもしれないけど、

 人生って、単に楽しいからやるって、それが1番の決め手だよ。

 意味があるとか、お金になるとかはその次でさ。

 自分自身に何かの取り柄や才能があるかどうかもあんまり関係なくて、

 この世を面白がれる力の方がうんと大事だと思う。

 そんなふうに過ごしているうち、

 本当にやりたいことがわかってくるんじゃないかな」

(葵さん)

 

P64

私を楽しませるのは私。

(水原咲良)

 

P219

つまり人と人は、どこか違わないとだめなのよ。

全員が同じじゃ何一つ変化も成長もない。

(ひかりさん)

 

 

 

ちょうど一緒に借りてきて読んだので

この2冊は同じ世界でつながっているのが分かりました。

同じワードが出てくるので

同じ世界でつながっていると気づくのです。

作中にそんな仕掛けがあるのでおもしろい。

 

 

 

 

 

 

青山さんの作品は

ほとんど読んでしまいました。

どれも さくさくと読みやすくて読後感が良い小説です。

1冊の中の短編集がどこかでつながっているので

それを見つけながら読む楽しさもあります。

 




 

青山さんの作品でまだ読んでいないのは

「鎌倉うずまき案内所」です。

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