さっちゃん（母）は時々
リビングに寝ていて
夜 寝る時間になっても
なかなか寝室にいかないことがある。
「お母さん、布団で寝て。」
「お母さん、風邪ひくよ。」
それでやっと寝室に行くことがある。
でも
いつもは ９時過ぎになったら
「もう寝るね。」
と言って 寝室にスタコラと行く。
「おやすみ。」
「おやすみ。」
今日はそんな会話の後に
一言付け加えた、
ワタシはとてもうれしかった。
だから記録しておこうと思う。
棘のように刺さる悲しい言葉は
記録しておかなくても
心にずっと残っていて
忘れることはないけれど
綿菓子のようなやさしい言葉は
心に温かい気持ちを残して
いつの間にか忘れてしまうかもしれないから。
昨晩のこと。
「のそら、寝ますね。」
「うん、おやすみ。」
「おやすみ。」
「明日もおいしいご飯作ってね。」
今日はそんなに料理しなかったのに
おいしいと言ってくれた。
ワタシがおいしいと思ったのは
おやつに作った ぜんざいかな。
でも買ってきた茹で小豆を鍋で温めて
塩をちょっと入れて
お餅を焼いて入れただけ。
簡単だったけど
あれはおいしかったね。
でもあとは冷蔵庫にあるものを
ちょちょっと料理しただけ。
もう手抜き料理でした。
でも おいしいと言ってくれるのね。
明日はしっかり料理をしよう。
やりましょう。
やる気が出た言葉でした。
ありがとう。お母さん。
あら
ワタシはこの言葉を伝えたかしら。
伝えてないなあ。
さっちゃんの言葉がうれしくて
その後の会話は何と言ったか覚えていない。
自分の思っていることを
伝えることは大事ですね。
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