ひねもすのたり リタイア生活〜衝動的早期退職ひとり

衝動的に早期退職を決めてしまった。2021年4月リタイア生活開始。

月10万円で暮らすお気楽な日々「しあわせの輪」(れんげ荘物語第8弾)

群ようこさんの

「しあわせの輪」

を 読みました。

 

れんげ荘物語第8弾は お正月から始まります。

甥っ子や姪っ子はもう大きくなって

自宅から離れて暮らしていて

もうそんな年になったの

とびっくりするワタシ。

どうやらもう2人は就職しているらしい。

ワタシの中ではまだ学生さんだった〜。

物語の中でもどんどん時は流れているのでした。

 

ここ最近 毎年1月に

れんげ荘物語シリーズの最新刊が出ます。

春を迎える頃にその最新刊を読めるしあわせ。

ありがたいことです。

 

 

 

 貯金生活者のキョウコさん。

毎月10万円で暮らしています。

家賃は3万円で引き落とし。

貯金から7万円をおろしてそれだけで1ヶ月暮らす。

光熱費も引き落としではなく自分で振り込む。

その生活も10年以上(P137)とのことだから

45歳で早期退職したキョウコさんは

もう55歳以上になっているのですね。

多分 ワタシと同じくらいかな。

ワタシ キョウコさんと同じぐらいになったなあ。

貯金生活者としてはまだまだですが。

 

今作に初めて

(ワタシの記憶に間違いがなければ)

「厚生年金」と言う言葉が出てきました。(P70)

キョウコさんは

60歳になったら前倒しで厚生年金をもらうつもりのよう。

 

そう 気になっていたことがありました。

キョウコさん

国民年金はどうしているのかな。

払っているのかな?

その辺のところは物語には出てきません。

国民年金という言葉が出てこないことから

多分 全額免除にしているのかと予想。

健康保険料も無職は安いだろうし。

 

そう思っていたのですが

前作までを読み返してみると

第2弾の「働かないの」の中に

年金と保険のことが出ていたのに気づきました。

会社をやめたときに切り替えて払っている

と クマガイさんとの会話で答えていました。(P67)

払っていたのかあ。

それで月10万円で暮らしているキョウコさん。

さすがです。

 

 

キョウコさんの生活はそんなに変化がないけれど

風邪をひいたことによりちょっと老後のことが不安になります。

甥っ子が 葬式は任せてと言っているのは心強い。

しかし 歳をとってからのこと

体調が悪くなってから葬式までをどうするか心配します。

それでも まあなんとかなるだろう

その時はその時だ

と お気楽に考えるキョウコさん。

 

そうそう

ワタシもたまに考えます。

今は良いけれど

ひとりで暮らせなくなったら?

判断ができなくなったら?

でも まあ なんとかなるか?

その時で良いか。

あんまり深く考えず

エンディングノートもちょこちょこっと記入して

ほったらかしにしています。

時々思い出したように付け足し記入。

 

その辺のところが似ているなあと思います。

最後の日あたりを考えることはあるけれど

まだまだ先だと思っている。

 

大きな事件は何も起こらず

キョウコさんはお気楽な日々が綴られています。

私は「気楽」という言葉を見つけてうれしくなりました。

 

 

P116

キョウコはひとりで気楽だった。

 

P125(キョウコ)

気楽な人生になった。

 

いやな人間を気にしなくていいのは、

なんて気分のいいことなのだろうかと

思えるようになった。

 

P155(キョウコ)

部屋を借りていやになったら、すぐに移動できる身軽さが欲しかった。

 

キョウコさんは れんげ荘に引っ越してきた時

いつでも引っ越せるしと思っていたけれど

れんげ荘が気に入ってずっと暮らしている。

ワタシも 今の部屋が気に入っているので

ずっとここに暮らしたい。

でもご近所さんで悩むようになったり

周りの環境が変わったら

いざとなったら引っ越して逃げられるのが良いなあと思う。

まあ歳をとってから

部屋を借りられるのかどうかは怪しいけれど。

 

 

 

 

 

共感しちゃったこと

 

キョウコさんは老害の人が横柄な態度をとるのを見て

何か言ってやりたいけれど言えませんでした。

だめなことに対しては怒りたいけれど

それが相手に伝わらないのは何の意味もないと

キョウコさんは思います。

 

P46(キョウコ)

 彼がそこで足首をちょっとだけ捻って痛くなればいいのにとは思った。

 

P46(キョウコ)

 そういうときに、相手の機嫌も損ねず、

「そういうことはいけませんよ〜」

と伝えられる

言葉の変化球が投げられるスキルがある人

はうらやましい。

 

P46(キョウコ)

正直いうと、こういった奴らには、ダメージを与えてやりたいとすら思っている。

「まだまだ人間ができていませんね」

 

そうそう

ワタシもそんなスキルが欲しい。

相手にも伝わり反省できるような

せめて迷惑をかけられた人や

見ている自分や周りの人がスカッとするような

そんな言葉を発することができたら気持ちが良いだろうなあ。

しかしワタシはいつも言えません。

離れる。

ちょっと違うけれど

ワタシは何か言われてしばらく経ってから

あれは馬鹿にされていたの

と 後で気づくことも多いし

あのとき ああ言えばよかったなあ

と 思うことも多いのです。

 

心に残った言葉

 

P92(マユちゃん)

すべてが自分が思い描いているようにはいかないっていうほうがいいかもしれないわね。

 

 

友人マユちゃんがが同級生情報をキョウコさんに教えてくれます。

そうですね。

外から見たら分からない。

悩みや苦しみを表には出さない。

誰もが自分の思い通りに生きているわけではないですものね。

 

 

 

P212(クマガイさん)

一生懸命に生きるのって辛くない?

 

P213(クマガイさん)

私なんか、だら〜っとして、あれをやろうかな、これをやろうかなと考えてはいながら、何もできないときもあるもの。だらしがない毎日ですよ。それでも穏便に過ごせればいいんじゃないかしら。自分がやろうとしてできなかったことがあっても、また明日にすればいいわって。それで明日がこなくても、それはそれでいいのよ

 

P213(キョウコ)

そうですよね。

ダラダラしていても、

私には何かをしなくてはならない責任なんてないし

 

P213(クマガイさん)

私もだけど、

あなたがやらなくてはならない責任は、

生きるっていうことだけですよ

 

 

 

そう

ただ生きるだけです。

生きるだけでいいんですね。

ワタシもお気楽に生きている。

 

クマガイさんの言葉に救われました。

 

 

 

 

      

文中に出てくるページ数は全て単行本のもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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