ひねもすのたり リタイア生活〜衝動的早期退職ひとり

衝動的に早期退職を決めてしまった。2021年4月リタイア生活開始。

早期退職して2年目に「働かないの」を再読する

群ようこさんのれんげ荘物語第2弾

「働かないの」

を再読しました。

 

れんげ荘物語シリーズは第4弾までは

早期退職をする前に文庫本を購入して読みました。

1 れんげ荘

2 働かないの

3 ネコと昼寝

4 散歩するネコ

5 おたがいさま

6 おネコさま御一行

7 今日はいい天気ですね。 れんげ荘物語 [ 群 ようこ ]

 (2023/1/13発売予定)

第5弾と6弾はリタイア生活に入ってから

図書館で借りて読みました。

第7弾が来年初めに出るみたいです。楽しみ。

 

持っているれんげ荘シリーズの文庫本のうち

第2弾の「働かないの」をまた読んだのは

今の編み物にはまっているワタシと

刺繍を始めたキョウコさんの状態が似ているかもと思ったからです。

 

45歳で早期退職をして

家賃3万円のれんげ荘に引っ越し

月十万円で暮らす貯金生活者になったキョウコさん。

それから3年後のお話です。

 

キョウコさんはテレビを見ない生活を始めますが

ワタシは相変わらずテレビ大好きです。

図書館通いは同じ。

 

読んでいくと

似ていると思う点も少しあり

違う点ももちろんありましたが

何よりも

退職して2年目のワタシには響く言葉がいっぱいでした。

 

 

以下 引用はハルキ文庫 れんげ荘物語「働かないの」より

 

どうして働きたくないのかと区役所の人に聞かれて

キョウコさんが答えた言葉に頷いてしまいました。

 

P72

もう一生分働いたと思ったからです。

 朝から深夜まで、嫌なことも理不尽なことも我慢して。

 その分高給だったので、我慢できるだけ我慢して、

 お金を貯めてやめたのです。

 なので働く気はもうありません。」

(キョウコ)

 

働いていないと区役所の人が訪ねてくるんですか?

ワタシのところにはきたことがありません。

来るとしたら嫌ですね。

放っておいてほしいと思います。

キョウコさんはまだ40代だからかなあ。

 

働く気はありません。

ときっぱり言えるところがいいな。

ワタシも働く気はありません。

でも周りに色々言われたくないから

家で働いていることにしています。

そう 放っておいてほしいから。

 

 

 

れんげ荘の住人との交流が増えていく第2弾。

 

 

 

主人公キョウコさんの迷い

 

貯金生活をしているキョウコさんに

これでいいのか?と迷いが生まれます。

 

P130

「私が一番優先しなくてはならないことって何?」

 

「いったい、何?」

 

働いているわけでもなく、誰に何をしろといわれるわけでもなく、たったひとつの決め事の、ひと月十万円の生活費を守れば、何の問題も起こらない。あれこれ考えてみても、結論が出ない。

 

「そもそもこのような状況で、優先しなくちゃならないことが何かを、考える意味がないのではないか」

 

長いスパンで考えると、自分が生きることしか思い浮かばなかった。

 

「でもただ生きていればいいの?人の役に立つとか、人に喜んでもらえるとか、そういうところを、人は生きていく糧にできるのではないか」

 

「うーむ、わからん」

 

P156

私は何かを見つけようとするのを、やめたのだった」

 

P161

会社をやめて無職にはなったけれど、時間と精神的な余裕は得た。なのに自分で自分に枠を作り、精神的な余裕を無くしてしまいかけていたのだ。他人はどう思うかわからないが、自分はとても恵まれている

 

普通に暮らしていれば嫌なことなどひとつもない

 

P162

ややこしい問題はその問題が発生したら考えればよいのである。何もないのにわざわざ問題を発生させる必要なんてどこにもないのだ。

 

P174

ああ、私って幸せと思った。

 

 

 

最後は幸せだと思えるのが良いなと思います。

迷うよね。

今が幸せってことに気づけないこともある。

本当は幸せなのに

すぎてから後で気づく。

だから幸せだと気づけるのは良いこと。

今の幸せを感じられるのは良いこと。

 

 

 

友人マユちゃんからの言葉

 

キョウコさんには頼もしい友人マユちゃんがいます。

マユちゃんの言葉がキョウコさんを励まし

これで良いのだと思わせてくれます。

 

 

P77

対象が何であっても、自分が動かないと何も動かないわよ。できたかできなかったかっていうのは、その後の問題でしょう。

 

迷っているほうがおかしいわよ。やりなさい」

 

P152

「それがあなたの個性なんだから、他人の真似なんかしなくていいのよ」

 

P158

「だからあなたは、会社をやめてそういう生活をしていても、まじめすぎるのよ。こうあらねばならぬって、いつも考えているんじゃない。せっかく何をしてもいい立場になっているんだから、気楽にしていればいいのよ」

 

P159〜160

「少しは自分を褒めてあげてもいいんじゃないの?

何をしてあげて喜ばれたというんじゃなくても、

今日もつつがなく暮らせてよかったってそれだけで十分

じゃないの。」

 

 

 

マユちゃんの言葉は

ワタシも励ましてくれるようでした。

 

ただ今を生きれば良い。


早期退職をする前と後では

響く言葉が違ったり

新たな発見をしたりしたので

「働かないの」を再読してよかったです。

 

 

 

 

 

 

↓ ↓  いつもありがとうございます 

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