未来の自分を知りたい？「クスノキの女神」

東野圭吾さんの

「クスノキの女神」

を読みました。

「クスノキの番人」の第２弾です。

一気読みでした。

最後はほろりと涙が出ました。

最初　強盗致傷事件が起こってしまって

事件モノになってしまうのかと思いましたが

やっぱり「クスノキの番人」のように

ワタシが嫌だなあと思う人は出てこなくて

心が温かくなる話でした。

登場人物

・直井　玲斗（なおい　れいと）　　月郷神社・不思議なクスノキの管理人

・柳澤　千舟（やなぎさわ　ちふね）　玲斗の伯母・元月郷神社管理人

　　　　　　　　　　　　　　　　　　軽度認知障害

・早川佑紀奈（はやかわ　ゆきな）　　詩集を売る高校生

・針生　元哉（はりゅう　もとや）　中学２年生

　　　　　　　　　　　　　　　　脳腫瘍の摘出手術後　記憶障害が出る

　　　　　　　　　　　　　　　　寝ると前日の記憶がなくなる

　　　　　　　　　　　　　　　　（手術前の記憶は残っている）

・針生　冴子（はりゅう　さえこ）　元哉の母

記憶がなくなる。

認知症で

脳疾患で

自分が自分でなくなる。自分が分からなくなる。

それもテーマになっているような気がします。

そこにクスノキの不思議な力が

役に立つ？

１作目は月郷神社のクスノキの力を

元々知っている人たちだけが利用していたけれど

今作は

管理人である玲斗の意志で

クスノキの力を使わせてもらう

新しい使い方？が出てきます。

作中の絵本「少年とクスノキ」

佑紀奈が物語を

元哉が挿絵を

二人で協力して絵本を作ります。

その絵本の中に出てくるのがクスノキの女神です。

そのクスノキの女神が

未来を教えてくれるという設定。

未来を知ることができるとしたら？

今のワタシの気持ちは

知らなくても良いかなあ

と思う。

知ってしまったらそれに縛られてしまいそうだし

未来は変えられる希望は残したい。

今が昔の自分の未来です。

今が未来。

クスノキの女神 [ 東野　圭吾 ]

クスノキの女神

クスノキの番人でも思ったけれど

やっぱりクスノキの力を借りたら

それは

エンディングノートになるんじゃないかなあ。

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