
近藤史恵さんの
「スーツケースの半分は」
を読みました。

人生は一人旅。
本の帯に書かれているこの言葉がとても印象に残りました。

近藤史恵さんの本は2冊目。
「山の上の家事学校」一気読みしたなあ。
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さて「スーツケースの半分は」
青いスーツケースと共に一人旅をする人たちそれぞれの物語。
世界中を旅するうちに「幸運のスーツケース」と呼ばれるようになっていく。
その幸運とは?
各話の主人公がスーツケースと共に旅をする短編で
主人公同士は少しずつ つながっています。
第一話 ウサギ、旅に出る(山口 真美 ニューヨーク)
第二話 三泊四日のシンデレラ(中野 花恵 香港)
第三話 星は笑う(舘原 ゆり香 アブダビ)
第四話 背伸びする街で(澤 悠子 パリ)
第五話 愛よりも少し寂しい(中野 栞 パリ)
第六話 キッチンの椅子はふたつ(星井 優美)
第八話 だれかが恋する場所(舘原 ゆり香)
第九話 青いスーツケース(岡田 和司)
(※元々の持ち主 須賀 加奈子)
第一話で
初めての一人旅をする真美さんに
スーツケースの半分は空で行って、
向こうでお土産を買って詰めて帰っておいでよ
と友人がメッセージを送る場面がありました。
自分の旅を思い出しました。
ワタシも行きは半分は空けておいて
帰りにお土産を詰めて帰ったものでした。
お土産は軽くてかさばるものが多かったです。
ヘルシンキ旅行にハマっていた時は
カンタレッリ(アンズタケ)のカップスープの素
お湯で溶かすとスープになる即席のやつを
自分のお土産に何箱も買って帰ったものでした。
帰ってからそのスープを作って飲むと
旅の気分がよみがえったなあ。
今も売っているかしら。


第二話の英恵さんの場合は
ワタシもちょっと分かる〜って思いました。
P62
「丁寧に扱ってもらうことって大事ですよね」
はっとした。言われてからやっと気づいた。
自分は大切に、丁寧に扱ってもらいたかったのだ。
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ワタシがリタイア前にちょっと背伸びした旅行をしていたのも
そうなのかもしれない。
一年に一度の海外旅行することで非日常の世界を体験できて
また次の一年 日常に戻って頑張れる。
今はそのご褒美がなくても良いぐらいストレスなし。
そういえば
大きなスーツケースは今は全然使っていないな。
最後に海外旅行をしたのは2019年。
それからもう6年。
飛行機にも乗ってない。
旅をしたい気持ちはあるけれど
切羽詰まったものではない。
母の介護もあるしパッと思いついて旅に出ることはできないけれど
またヘルシンキにも行きたいし
スイスにも行きたい。
クルーズ船にもまた乗りたい。
世界一周クルーズとかしてみたい。
日本のどこかで暮らすように旅したい。
スーツケースで自分の旅のことも思い出しました。
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青いスーツケースが幸運のスーツケースとなって
登場人物の間を巡って行くのが
そして始まりから最後はあるべきところに行くのがよかった。
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