坪倉優介さんの
「記憶喪失になったぼくが見た世界」
を読みました。
18歳で交通事故のため記憶喪失になった坪倉優介さんの手記。
確かずっと前テレビ番組で作者を知って
読んでみたいと思っていたのです。
番組はもう終わりかけだったので
記憶喪失という言葉だけが残り
それはどんな感じなのか知りたいと思いました。
図書館にあるのはわかっていて
探してみるも見つからず
ずっとそのままでしたが
久しぶりに図書館で検索してみたら
最初探していたところからその後に場所が移動したようで
やっと見つけて借りることができました。
※
読んでみると
記憶喪失って想像以上に大変なことだと知りました。
18歳までの記憶が全てなくなってしまって
口に入れたものの味も初めての味と感じて
食べ物を噛んで口を動かして飲み込む
ということも教えてもらわないとできない。
眠るということも分からない。
ひらがなも忘れ最初から覚え直し。
え〜 ということは
ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字など
全て最初からってこと?
坪倉さんは退院後 大学に復学し卒業しています。
最初はノートを取るということも
文字がわからないからできなかったのですって。
再習得する間に前の記憶も蘇ってきたのかな?
でもかなりの労力が必要だったのだろうと思います。
そういえば喋るということ
言葉についての記憶は残っていたのはよかった。
記憶の分野?部屋?が違うのかな?
金銭感覚も忘れてしまいお金の種類から使い方も
学び直し。
人に関する記憶も
自分のお母さんさえも分からない。
新しくインプットしていったのですね。
本人の努力もさることながら
その家族の支えがすごいと思う。
※
今は草木染作家となった坪倉さん。
18歳以降(事故後)の記憶が積み重なってきた。
それ以前の記憶がよみがえることが一番怖いことだという。
記憶が一度リセットされるということ
ゼロの状態から積み上げた記憶が今の自分を作っている。
だからずっと昔の記憶を取り戻したかったのが
新しい記憶の方が大切になったそう。
※
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