前の晩
母 さっちゃんは
眠剤を飲みませんでした。
翌日はデイサービスに行かない日なので
飲んでも良い日なのですが
自分で飲まないというものを無理やり飲ますわけにはいきません。
（眠剤は毎日飲まなくてもよくて
眠れない時に飲むようにしています。）
すると
夜中の２時半ごろどーんという音がしました。
トイレに行った後
紙パンツを履き替えようとして
それがある部屋に行って
明かりもつけずにやろうとし
尻餅をついてしまったようです。
慌てて母の姿を探すワタシ。
頭は打たなかったようで良かった。
その後ワタシと同じ部屋に帰ってきて寝たのですが
ワタシはそれで目が覚めてしまい
その後も睡眠が浅くなったようです。
さっちゃんがトイレに起きるたびに
ワタシも目が覚めました。
３時半
４時半
眠剤を飲んだら夜中に起きずに済むのですが
飲まないとこういうことが起きます。
４時半に起きた時には
何か母の部屋で探しモノのをしていたようで
今しなくても良いと説得し また寝かせました。
そして翌朝です。
さっちゃん早起きです。
朝ご飯を食べた後
また探しモノを始めました。
寒くなったので冬物を探しているようでした。
冬物の下着は探し出すことができました。
そして次は冬物の上着を探しているよう。
ないないない。
なくなったというさっちゃん。
何を探しているの？
この写真の服よ。
これならうちにあるはずだよ。
あるから大丈夫。
親戚にもらった写真に写った時
着ていたベストを探しているようです。
何を探しているのか分かったのでワタシも一緒に探しました。
するとすぐに見つかりました。
写真があるとワタシも探すのがラクになります。
ここにあったよ。
いや、これじゃない。
写真のベストとおんなじだよ。
いや、こんなのじゃなかった。
どうやら
さっちゃんの記憶の中の服と
目の前にある服が同じだと思えないみたい。
親戚の集まりの時の写真を
ＰＣでも探し出して
その写真を拡大して見せて
ほら、柄が同じでしょ。色も同じでしょ。
おんなじだよ。
写真のベストはこれだよ。
そう言って写真と実物を比べて説明するのですが
納得していない表情のさっちゃん。
ああ、こういうことだったのか〜。
さっちゃんが
なくなったと思うのは
記憶の中にあるものが見つからないから。
その記憶と実物が結びつかないから。
さっちゃんの中では見つからない事になる。
あるのにないことになる。
それでもパニック状態ではないので
ワタシはしばらく時間を置くことにしました。
一緒にいるとケンカになってしまう。
ワタシは自分の部屋へ。
さっちゃんは一応片付けに入りました。
探すときに色々取り出したので
また元に戻そうとしています。
ちょうど衣替えになって良かったかも。
片付けをしているうちに落ち着いたようで
探している服のことは言わなくなりました。
納得したかどうかは分かりません。
実は先日 母の通院時
認知症の検査をしたのです。
検査を終えて帰ってきたさっちゃん。
あんまりできなかったと言っていました。
できなかったのは計算だったと。
前から苦手な分野だったものね。
モノを隠して何があったか答えるのは
よくできたと言っていました。
点数的には前回よりもかなり下がったようです。
前回の検査から時間もずいぶん経っていました。
軽度認知症だと診断されました。
薬が増えました。
認知症の進みを緩やかにする薬です。
多分そうではないかなあと思っていたので
ショックはありませんでした。
やっぱりそうだったかあ。
薬が処方されてよかった。
ゆるやかにゆるやかに
少しでも進行が遅くなるように
穏やかに。
ワタシも合わせていかないとなあ。
↓ ↓ 関連ブログ はこちら
