初めての海外ひとり旅はドイツでした。
数回 ツアーでヨーロッパを回ったことがあるぐらいで
エイッとひとり旅に飛び出したのは
ドイツのローテンブルクに滞在したかったのが理由の一つでもありました。
ローテンブルクは人気の街で
ツアーに組み込まれているものの
滞在時間が短くて数時間のものもあり
宿泊するとしても一泊するぐらい。
だからローテンブルクに連泊したかったのです。
どうしてローテンブルクかというと
おとぎ話の出てくるようなかわいい街並みが好きだったのでした。
はじめての海外ひとり旅は
フランクフルトからヨーロッパバスに乗って
ロマンチック街道を南下して
ローテンブルクと
ホーエンシュバンガウ(ノイシュバンシュタイン城のふもとの街)
に三泊ずつ
そこから列車でミュンヘンに行き数泊
そして帰国というプランでした。
海外でホテルにチェックインするのも初めてで
緊張したフランクフルトでのやり取りとか
無事にローテンブルクに到着し
重いスーツケースを石畳の上を転がしながら引っ張って
予約していたホテルにやっとチェックインして
部屋に一人になったときにほっとしたのを覚えています。
ワタシの海外ひとり旅はドイツで始まり
その後 最近はフィンランドにはまっていくのですが
ちょうどコロナ前の一人旅の際
ヘルシンキ旅行の帰り道で
またローテンブルクに行ったのです。
今度はフランクフルトからの1日バスツアーに参加しました。
たぶん20年ぶりぐらいに再訪し
変わらない街並みを見ることができうれしかったです。
でも初めてのひとり旅の時のあのうきうき感は
もう得られませんでした。
それは自分がひとり旅を重ねて
少しだけ旅慣れてしまったからかもしれません。
それか過去のローテンブルクの思い出が
とっても輝いていたからかも。
それでも
初めての海外ひとり旅の思い出の地に
またやってこられたのはうれしいことでした。
ローテンブルクでの出来事でよく覚えていることがあります。
それは、早朝に散歩をしていた時。
ツアー客はまだいなくて
街の中を歩いている人も少なくて
ワタシはローテンブルクを独り占めしているような気になって
小さな路地をてくてく歩いていました。
そこに前方から
とても大きないかつい男性が歩いてきました。
年配の方のようでした。
ワタシは少し怖いと思いました。
このままではすれ違います。
引き返すわけにもいかず
ワタシはそのまま進みました。
小さな路地に二人だけ。
周りには誰もいません。
ワタシは すれ違う直前に
「グーテンモルゲン」
とあいさつをしました。
すると
それまでしかめっ面(をしているように見えた)
だった男性の表情がゆるみ
にこっと笑顔になりあいさつを返してくれました。
たった一言のあいさつで
その場の空気が温かくなった感じがしました。
怖そうだと思ったおじいさんが
一瞬で優しいおじいさんになりました。
そしていい気分ですれ違いました。
あの
一瞬で空気が変わった瞬間を
とてもよく覚えています。
そしてローテンブルクといえば
真っ先にその時のことを思い出すのです。
あの初めてのひとり旅の写真は
保存していたハードディスクが壊れていまい
もうありません。
でも思い出は頭の中に残っているのです。
世の中とても便利になったけれど
現地の言葉で簡単なあいさつぐらいはできるように
調べておくといいかも。
ちなみにワタシが覚えて行ったドイツ語は
あいさつと
ありがとうと
ビールください
でした。
(写真は2019年のローテンブルク)
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