ドラマで見たのをきっかけに「ミステリと言う勿れ」の原作本が
３巻まで無料だったので早速読みました。
どこも今の時期 無料のようです。
「ミステリと言う勿れ」の主人公 整（ととのう）君は
よくカレーを作っています。
原作本の場面では
じゃがいもを小さく切ってとけてなくなるように作っていました。
そうか、整（ととのう）君の好きなカレーはそうなんだなと思いました。
ワタシはどちらかというとサラサラ系の
ルーがドロドロになっていないカレーが好き。
でもスープカレーほどではなくて程よいとろみがついていて
食べるときに ご飯と具材と福神漬けとルーを混ぜながら食べるのが好き。
具材は玉ねぎ以外は残っているやつ。
ドラマや原作本の場面から
カレーに関するある事件
（ワタシにとっては大事件）のことが
思い出されてきました。
ああ あの事件のことは忘れることができないのです。
昔むかしの話です。
職場も関係するイベントがあり
ワタシはカレーを作る係に立候補しました。
２０人分くらいの量のカレーだったかなあ。
いろんな係がありましたが
自分の好みにカレーが作れるから
一石二鳥と思ったのです。
朝早く行って一人でカレーを作りました。
材料は用意してありました。
材料は一般的な物でも
具材の大きさは自分好みにできます。
野菜の皮を剥き適当な大きさに切って
大鍋でお肉と野菜を炒めて煮て
一般的なカレールーを入れました。
２時間ぐらいかけて出来上がり
あとはもう少し煮込めばいいかなあ
ぐらいの状態になった時に
先輩が見にきました。
あら、もうできたね〜なんて言われたのかな。
もう覚えていないけれど。
その時
ふとその場を離れたのです。
ワタシ。
帰ってきたら先輩がお玉を持っていました。
おや 味見でもしているのかなと思って
カレー鍋をのぞくと
何かが違う。
ワタシが作ったカレーに何か変化が起きていました。
そして気づきました。
なんと
なんと
ジャガイモが潰されていました。
適度な大きさに切って煮込んでいたじゃがいもが
小さく潰されて
カレールーと混ざってどろどろになっていました。
どどど
どうして〜。
どうしてじゃがいもを潰すの〜。
ああああああ
ワタシはジャガイモが大きいのが好きなんだああ。
じゃがいもでドロドロになったカレーは好きじゃないんだあ。
あああああ
自分好みのカレーを食べたくて
カレー当番になったのに
もうこのカレーはワタシ好みのカレーではありません。
どうして最後だけやってきて
食べるだけになったカレーに手を加えるのですか？
どうして じゃがいもを潰すのですか？
でも大先輩だから言えない。
え〜潰しちゃったんですか〜。
ぐらいは言えたかもしれないけれど
がっかりです。
ショックすぎてショックすぎて
ワタシの２時間を返せって感じ。
でもあんまり言えません。
カレー係はワタシって
みんな知っています。
でもこれはワタシのカレーじゃないんです。
じゃがいもはつぶれていなかったんです。
ワタシが作ったけれどワタシのカレーではないんです。
言えたのかな。
あの時のわたし。
ジャガイモのつぶれたどろどろカレーを作ったと思われるのは心外です。
その後のことはもう覚えていません。
多分食べたんでしょう。
みんなには言えたのかな。
今思えば
じゃがいも どろどろカレーは
よく煮込んで煮込んでできるカレー。
その先輩のお宅では定番だったのかもしれない。
でも
でも
ワタシはジャガイモのつぶれていないカレーが好きなんだ〜。
だから形が残る大きさで切ったんだあ〜。
（イメージとしてはよくCMで出てくるぐらいの大きさです。
決して 大きすぎることはありません。）
大好きな先輩でした。
どうやらそれが先輩は善意でやったみたいです。
こっちの方がおいしくなるって・・・
このカレー事件があったからって
先輩を嫌いになったわけではなかったけれど
あれはなかったなあ。
ショックだったなあ。
残念だったなあ。
食い意地の張っているワタシは
自分好みに
大鍋で作ったカレーを食べたかったのでした。
今でも覚えているカレー事件。
何十年も前のカレー事件を思い出して
あの時は悔しかったねえと
過去の自分を慰めるワタシ。
他の人にとっては
なんてことないことなんでしょうけれど
当事者にとっては
悔しかったりショックだったり
悲しかったり
いつまでも覚えているものです。
もう
ここに書いたので
あの悔しかった気持ちは成仏することでしょう。
いや
どうだろ。
あ〜
カレーを作りたくなってきた。
自分好みのカレー。
ちょっとだけ作ろう。
最近はトマトジュースを入れるのがお気に入り。
福神漬けとらっきょうも買ってこよう。
じゃがいもは入れなくてもいいぐらいなんだけれど
母はじゃがいもが大好きなので
母の食べる分は入れないとなあ。
大きめに切って入れるぞ。
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