君嶋彼方さんの
「君の顔では泣けない」
を 読みました。
朝 読み始め
その日のうちに読み終わってしまったぐらい
どんどん読み進められる作品でした。
小説野生時代 新人賞受賞作とのことです。
よくある体と心の入れ替わりを題材にしているけれど
中身は新鮮。
TV番組で紹介されていたので興味を持ち
調べたら
図書館で借りられることがわかり
予約したのでした。
読みたい本が図書館にあるっていいな。
借りられるっていいな。
リタイア生活に入って
読みたい本に出会えるのでラッキーだと思います。
さてこの作品ですが
高校生の時に体と心が入れ替わって
15年経ってもまだ元に戻っていないその時と
それまでの15年間の心の変化が表現されています。
主人公は
体が女で心が男。
どうして
男の心の人が15年後は結婚して出産して子供もいるのだろう。
本当に入れ替わってしまったら
それを受け入れて生きていくしかない。
かなりの違和感を感じながら
いつかはこの体を
自分の体に入ってしまった女の子に返そうと
大事にしていたのに・・・
入れ替わってしまったら
違う家族と
家族として生きていかなければならない。
自分の本当の家族とは
一緒に暮らせない。
自分の弟とも話せない。
切ないな。
悲しいな。
いつか元に戻るかもしれない。
でも戻らないかもしれない。
宙ぶらりんの心。
いつか はやってくるのかな。
とてもおもしろい作品でした。
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